日本でもすっかりおなじみのタピオカドリンク。
今でこそ日常的に飲むことができるドリンクですが、今日に至るまで、タピオカドリンクはどのような歴史を辿ってきたのでしょうか?
タピオカの起源
「タピオカ」の名前の由来は、実はブラジル先住民の言葉で「デンプン」。
原料となる芋の「キャッサバ」は、原産国は南米、栽培は主にブラジル北東部で行われているんです。
実は元々は、スイーツとして食べられていたのではなく、南米人の主食だったという歴史があります。
台湾でタピオカドリンクが誕生
タピオカは昔から南米の主食として食べられていましたが、その「主食」をドリンクに投入するようになったのは、1983年のこと。
台湾の「春水堂(チュンスイタン)」というお店のオーナーが、それまで愛飲されていた台湾茶を、「西洋風に開発したい」と思い立ったのが始まりです。
オーナーがたまたま立ち寄ったカフェで、アイスコーヒーをシェイカーで混ぜて作っているのを見たことからヒントを得たといわれています。
最初は、氷、紅茶、さとうきびからミルクティーを作り、そこにタピオカを入れて販売していました。すると人気に火がつき、1987年から正式に「タピオカミルクティー」として販売することになります。
10年後には、台湾の国民的な飲み物に。その人気は国内だけに留まらず、日本を含めて全世界へと進出していきました、
現在では、台湾はもちろん、日本、中国、韓国、東南アジア、北米、ハワイ、アフリカなど数多くの国で販売されています。
日本のタピオカドリンクの歴史
台湾発祥の、タピオカミルクティー。
1990年代に一度日本でブームが起こりました。その後しばらくタピオカブームは下火になっていたのですが、2012年ごろより人気が再燃。
タピオカドリンク発祥の「春水堂(チュンスイタン)」が2013年に日本上陸したのを機に、2015年には「ゴンチャ」、2017年に「ジアレイ」などいずれも台湾発のティースタンドが日本に出店し、再び大ブームが起こっています。